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フリーランスは家賃を経費にできるのか?その真相を解説!

家賃は経費?

こんにちは、モントリオール在住エンジニアのHaru(@hathle)です。

「フリーランスになって何を経費にできるのか分からない…」

「家賃って本当に経費にできるの?」

こんなことを思っているフリーランスは多いでしょう。

私も、フリーランスを始めたころは何を経費にしたらいいのか分かりませんでした。

会社勤めをしていたのをやめてフリーランスになった人にとって、所得の申告をいかにうまく行うかは重要なポイントです。

ちょっとしたコツをつかんでいるといないとでは、納めるべき税金の額もかなり変わってくるものです。

今回は、フリーランスで何を経費できるのかを紹介します。

青色申告と白色申告を理解しよう

青色申告?白色申告?

確定申告に関しては大きく分けて「青色申告」と「白色申告」の2つがあります。

両者それぞれのメリットやデメリットをしっかりと知っておくことで節税をすることができます。

青色申告では「複式簿記」といって帳簿を付ける義務が発生します。
それ以外に、青色申告の承認申請を行わなければならないなど、いろいろと手間がかかりますが、その分控除があるなどメリットもたくさんあります。

ですから私もフリーランスになった時点で青色申告を選択しました。

白色申告は、事前に帳簿や決算書などの書類を提出する必要がなく負担は少なくなりますが、控除が適用されないデメリットがあります。

しっかりと事業収入がある場合は、青色申告した方がメリットが大きいです。

自宅を仕事場としている場合は家賃の一部を経費にできる

家賃は経費にできる

フリーランスで仕事をするにあたっては自宅を仕事場とする人も少なくないはずですが、私は家賃を申告の際に経費として計上しています。

この場合、賃貸のアパートやマンション、一軒家であれば家賃を経費に組み入れることができます。

しかし、自宅を仕事場兼用に使っていて、しかも現在住宅ローンを払っている場合は、住宅ローンの元本は経費としては認められません。

その代わりに住宅ローンの金利や火災保険料、固定資産税、減価償却費は計上することができます。

事務所や店舗を自宅とはまったく別に借りようと考えている場合では、敷金は後から返却されるため費用を計上することはできません。

しかし、礼金は20万円未満なら「地代家賃」として、20万円以上であれば「繰延資産」として賃貸期間または5年で償却することができます。

尚、立ち会った不動産会社の仲介手数料は勘定科目「支払手数料」に組み込むことができます。

家賃の3、4割を経費にする場合が多い

自宅と事務所、あるいは店舗が同じだと家賃の何%かを経費として落とすことができるというメリットがあります。

現在払っている賃貸料を個人用と事業用に区分することは「按分(あんぶん)」と呼ばれます。

青色申告用のソフトやアプリの中には「家事按分」という機能が付いているものも多く、これなら割合を設定しておいて賃貸料を入力するだけで必要経費を自動的に計算してくれるので私も使っています。

事業用と個人用の割合の目安は3:7か4:6が目安です。

例:家の床面積が60㎡で事務所に使用しているスペースが24㎡の場合

賃貸料の10万円で計算すると、

「24㎡÷60㎡=0.4」
「10万円×0.4=4万円」

4万円を計上することができるというわけです。

賃貸料その他の費用もろもろを払った金額が利益よりも大きい場合には赤字ということになりますが、青色申告では3年間赤字を繰り越すことができるという大きなメリットがあります。

例:2年連続赤字の場合

フリーランス1年目で収支が赤字の50万円
2年目も赤字で60万円
3年目で念願の110万円の黒字

この場合、前年、前々年の赤字を繰り越せるので事業所得をゼロとすることができます。

電気代やネット代も経費にできる

電気代?

家賃だけではなくて電気代などの光熱費、インターネットも経費として扱うことができますのでどんどん活用しましょう。

自宅以外に仕事場を借りた場合には光熱費やインターネット代は100%を費用として計上することができますが、家は自宅兼事務所なので按分を計算しなければなりません。

計算方法はいくつかあって、そのひとつはまず面積から按分比率を計算するというものです。

例:50㎡のマンションで6畳の1室を仕事場に使っている場合

6畳を約10㎡とすると
「10㎡÷50㎡=0.2」

光熱費の20%を費用として計上できることになります。

面積ではなくて使用時間から費用を割り出す方法もあります。

例:週に2日だけ仕事場として使用している場合

「2日÷7日≒0.285」

28.5%を費用とみなします。

インターネット代に関しても使用時間で費用を計算するのが普通です。

例:週に5日間仕事をしている場合

「5日÷7日≒0.714」

71%が費用ということになります。

インターネット代と部屋代に関しては毎月だいたい一定の費用がかかるのが普通ですが、電話代に関しては月によって金額にかなりの変動があることがあります。

今月は仕事の電話が多くていつもの倍の電話代がかかったような場合など、毎月同じ%で計算していたのでは現実とかけ離れた数値が出てしまいます。

なので電話代に限っては明細から金額を特定して毎月計算するようにしましょう。

さらに自家用車に関しても、

例:1台の車を私用と仕事用で使っている場合

これは走行距離か稼働日数から%を出します。

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ぜひフリーランスになった時に導入しておきましょう。

まとめ

  • 青色申告を選択しましょう。
  • 家賃は経費にすることができますが、全額ではなく3、4割を経費にする場合が多いです。
  • 電気代や光熱費も経費にできますが、面積から按分比率を計算する必要があります。
  • ネット代も経費にできますが、使用時間から費用を割り出す必要があります。

経費として申請して、税金とうまく付き合っていきましょう。

ABOUT ME
Haru
フリーエンジニア、プログラミング講師、投資家のHaruです。30歳の新たな挑戦として海外に行くことを決意。カナダのバンクーバーでVFXを学び、モントリオールでハリウッド映画の製作に携わる。フルスタックエンジニア、AIエンジニアとして独立し投資もしています。スポーツ大好きで日々のトレーニングはかかせない。平日は朝ジム、休日は朝サウナでととのっています。 最近は、講師業が楽しくて仕方がない。
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