こんにちは、モントリオール在住エンジニアのHaru(@hathle)です。
「初めての確定申告が心配!」
と感じている人は多いと思います。
私もサラリーマン時代は、確定申告をしたことがありませんでした。
今回は、フリーランスにとって避けては通れない確定申告について解説します。
確定申告とは?
会社勤めをしている人の場合、税金に関しては会社の経理の人が担当してくれるので自分で申告をしたりする面倒はほとんどありません。
ところが会社勤めをやめてフリーランスになった場合には自分で確定申告をしなければならなくなり、最初のうちは勝手がよくわからなくて苦労するかもしれません。
フリーランスの業種と収入によっては最初のうちは確定申告をしなくてもかまわないかもしれませんが、申告をしておくといろいろな点でメリットがあることも確かです。
申告の方法やその仕組み、申告する期間や集めておかなければならない資料などについてはあらかじめ調べておくのが賢明です。
確定申告とは?
所得にかかる税額を計算して払うこと
期間:
前年分の申告は翌年の2月半ばから3月半ばにかけて所轄の税務署で行う
申告が必要なのは個人事業主で事業所得があった場合、あるいは配当所得や譲渡所得、山林所得、不動産所得などがあった場合です。
申告しなければならない所得があるのに放置しておくと、税金に加算税や滞納税がかかってきますので注意が必要です。
自分に申告義務があるのかどうか定かでない人は、まずは税務署で相談をしてみるといいでしょう。
尚、申告は税務署で直接行える他に郵送する方法、あるいはe-Taxと呼ばれるオンラインで行う方法の3タイプがあります。
初めて申告をするのであれば直接税務署におもむき、疑問点を解決しながら行うのがおすすめです。
源泉徴収とは?
フリーランスでこれから申告をしようと考えている人は、まず源泉徴収がどういうものか確認しておくことをおすすめします。
源泉徴収とは?
報酬の支払い者が受け取り者の所得税をあらかじめ差し引いてから受け取り者に支払う制度のこと
報酬を受け取る際に提示されている金額より1割ほど少ない額が支払われていることに気づいた人も多いと思いますが、それが源泉徴収です。
フリーランスの場合:
100万円以下の請求額では10.21%が源泉徴収額となります。
この源泉徴収として差し引かれたお金は支払い者が納税する仕組みになっています。
この源泉徴収で引かれたお金は申告をすることによって戻ってくるケースがあります。
所得税の最低税率は5%なので、収入が最低税率適用の範囲内の場合には、申告を行うことによって払いすぎの所得税(10.21%-5%=5.21%)が戻ってくることになるわけです。
ただしこの源泉徴収は仕事の内容によっては適用されません。
たとえば、芸能プロダクションを営む個人や芸能人に支払われる報酬や検証応募作品の入賞賞金が5万円を超えないような場合が、それに該当します。
「白色申告」と「青色申告」の違い
自分の職業形態が確定申告が必要であることがわかったとして、次は白色申告と青色申告の違いについても把握しておかなければなりません。
白色と青色の大きな違いは、青色申告では前もって事前手続きが必要になるということです。
申請はいつまで?
青色申告をしようと考えているのであれば、開業から2ヶ月以内、あるいはその年の3月15日までに税務署に申請を行う必要が出てきます。
この点に関しては、フリーランスになったばかりの人は見逃しがちです。
現在は会社勤めでこれからフリーランスに転向しようと考えているのであれば、青色申告の申請を早めにしておいたほうが得策かもしれません。
特別控除が適用される
白色申告では特別控除を受けることができませんが、青色申告にするといろいろな特別控除が適用されるからです。
青色申告のほうが白色申告よりも詳細な経費の計算を行わなければなりませんが、損益計算書を提出するだけでも10万円の特別控除を受けることができます。
この損益計算書に加えて借貸対照表も提出することができれば、65万円もの特別控除を受けることが可能です。
専従者給与を経費にできる
申告を行うと家族への給与を「専従者給与」として必要経費に含むことができるのですが、青色申告では専従者給与の金額に制限がありません。
赤字が繰り越せる
初年で収支に赤字が出た場合には翌年に繰り越すことのできる「純損失の繰越控除」制度の恩恵を受けることもできます。
経費にできる
固定資産としてパソコンなどを購入した場合でも、減価償却資産の特例として経費をその年に一括で組み込めるメリットがあります。
白色申告では購入価格を耐用年数で割って毎年経費として組み込むしか方法はありません。
よって、フリーランスになったばかりで経費を少しでも多く落としたい人には、青色申告がおすすめということになります。
まとめ
- 確定申告で所得にかかる税額を計算して払い、2月半ばから3月半ばに手続きをする
- 源泉徴収を確認する
- 青色告で節税することができる
フリーランスにとって確定申告は避けれないので、うまく税金と付き合っていきましょう。